介護をしてる人、これからする人へ。その2、転倒のメカニズム
前回は、転倒についての概要やリスクについてお話ししました。
今回は「転倒する」ということはどういうことなのか?
転倒予防するための介助とは何を意識することがいいのか? などをお伝えしたいと思います。
転倒するとは?
まず、人が立つということは「支持基底面」という領域に重心点を保っているという状態になります。
文章では分かりづらいと思うので下記の図を参考にしてください。
上記させていただいた図のように支持基底面内に重心線が入ることで安定した立位を保つことができます。
つまり、「転倒する」ということは支持基底面内から重心点が出ることでバランスが崩れてしまう際に
「何かしらを理由」として、転倒を予防するための一歩が出せなかった際に引き起こる状態を言います。
想像しづらいかと思いますので、下記に図を記載しておきます。
転倒を予防する上で把握しておかねばならないことは、「何かしらの理由」という点です。
なぜ、転倒したのか?を理解することが、転倒するリスクを減らす一助となります。
上記の図を例に説明すると、
”普通に道を歩いていた女性が、杖をつく時に弾いてしまったことで支持基底面を広げることができなかったこと”
”重心点が支持基底面から逸脱した際にもう一方の足を出して支持基底面を広げることができなかったこと” が原因となります。
地面に何かが落ちてしまっていてその上に杖をついてしまっていたのかもしれないし、筋力不足や足に疾患を抱えていてうまく動かせなかったのかもしれませんね。
このような状況下を理解、把握することや想像することが転倒予防を行う第1歩目となります。
例えば、車の免許を取られたことがある方などはやったことがあるかもしれません。
一枚の写真や絵を見て、考えられる危険を想像しなさい、というものです。
医療や介護現場では、そのような想像から転倒などの危険なシーンを頭の中で考えながら、慣れた人は自動的にリスクを回避する行動や判断をして「優先順位」を決めている方が多いです。
では、姿勢の悪い方だと重心はどうなるか見てみましょう。
このように脊柱が少し側湾するだけでも重心は中心から少し動いてしまいます。
もしこのような姿勢の方がいらしたら、身体を右方向に押されるよりも左方向に押されることの方が転倒する可能性が高いと推測できるでしょう。
なぜなら、支持基底面の中で重心が左に寄ってしまっているからです。
上記のような想像を事前に働かせることでこの人が転ばないためには、介助者としてどちらに立っていた方がもしもの時に対応しやすいでしょう?
また、どちらに立っていた方が介助をされる側としては安心するでしょう?
この場合、介助者が左側にいてくれる方が安心する方が多いのではないかと思います。
このような部分を理解・把握することで「転倒を予防する」という基本を押さえやすくなると思います。
次回は、「もしもの転倒を防止するには何を意識したらいいか?」についてお話ししたいと思います。
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